さらに注目されたのは、須藤被告の「セクシービデオ出演歴」についての主張だ。検察側はこれまでの公判で、被告が収入を得るために合計4本の動画に出演していたこと、そしてその出演歴を消そうとしていたことを、被告のインターネット検索履歴等から指摘していた。弁護人に出演歴について問われた須藤被告は、淡々と説明を続けたのだった。
「社長の周りにいる女は全員売春婦」
〈(動画に出演したのは、野崎さんと)知り合う前です。(2018年の)4月13日くらいに、インスタグラムのDM(ダイレクトメール)で、中学の同級生から『AV見たよ』とAVのURLと画像が送られてきた。むちゃくちゃ口が軽いヤツなんで、広められるだろうと思った。AVを削除してくれる弁護士を探したら、ネット検索で一番上にでてきて、信用できる感じだったので、頼んで、その書類がアプリコ(野崎さんの会社)に届いたんです〉(須藤被告の証言内容。以下〈〉内は同じ)
弁護人が「アプリコの従業員にバレる心配はしなかったか」と問うと、〈知らない人たちなんでどうでもいいです〉と切り捨てた須藤被告。「野崎さんとの離婚の原因になるとは考えなかったか」と問われると、〈ないです〉としてこう続けたのだった。