改正前もナンバープレート無しのモペットは違法。2009年、公道を走っていて警察の取り締まりを受けるペダル付き原動機付き自転(時事通信フォト))

改正前もナンバープレート無しのモペットは違法。2009年、公道を走っていて警察の取り締まりを受けるペダル付き原動機付き自転車(時事通信フォト)

 筆者も四半世紀前、電動でない2ストロークエンジンのイタリア製モペットを所有していた。詳しくは措くが現代の電動モペットに比べればお手軽に乗れるものではなかった。もちろん原付扱いであり、当たり前の話だが当時もナンバーを取得しなければならない。

 しかし現代、扱いの簡単な電動バイクがまたたくまに普及、その中でもペダルを備えたモペットタイプが人気となり、ネットショップなどで中国製や東南アジア製を中心に多数売られている。

 こうした電動モペットは昔のガソリンエンジンのモペットに比べれば遥かに扱いやすく、車体重量も軽く、安価である。そして普及にしたがいあるときはバイク、あるときは自転車で車道、歩道と走り回る違反行為が横行、まして無免許だったり、ナンバー未取得だったりで「自転車です」と言い張るユーザーに法整備が追いつかない状態だった。

 そこで11月1日施行の改正道路交通法は自転車に対する青切符による取り締まりなど罰則を強化、「酒気帯び運転」は3年以下の懲役または50万円以下の罰金、「ながらスマホ」は6か月以下の懲役または10万円以下の罰金、そしてこの電動モペットに対する道交法上の明確化もなされた。原動機を使わずペダルを漕ぐだけの状態でも自転車でなく「原付」扱いとした。

 警視庁は電動モペットについて明確に

〈「ペダル付原動機付自転車」は、いわゆる「バイク」であって、道路交通法上は、原動機付自転車に分類されます〉

〈ペダル付原動機付自転車は、原動機を使用せずに走行することも可能ですが、ペダルを用いて人の力のみによって走行し又はスイッチを切り替えて電動アシスト自転車モードで走行したとしても原動機付自転車の「運転」に該当します〉

〈無免許運転や無保険運行のほかナンバー不表示や保安部品を備えない(整備不良)状態でペダル付原動機付自転車を走行させると法令により罰せられます〉

としている。

 そしてその「違法なモペット」は現行法では

・一般原動機付自転車等を運転することのできる運転免許を取得していない。
・ブレーキランプ、ウインカー、バックミラー等、定められた保安部品がない。
・ナンバープレートを取得していない、法定箇所に掲示していない。
・自動車損害賠償責任保険に加入していない。
・ヘルメット未着用
となる。

関連記事

トピックス

園遊会に出席された愛子さまと佳子さま(時事通信フォト/JMPA)
「ルール違反では?」と危惧する声も…愛子さまと佳子さまの“赤色セットアップ”が物議、皇室ジャーナリストが語る“お召し物の色ルール”実情
NEWSポストセブン
(時事通信フォト)
「日本ではあまりパートナーは目立たない方がいい」高市早苗総理の夫婦の在り方、夫・山本拓氏は“ステルス旦那”発言 「帰ってきたら掃除をして入浴介助」総理が担う介護の壮絶な状況 
女性セブン
9月に開催した“全英バスツアー”の舞台裏を公開(インスタグラムより)
「車内で謎の上下運動」「大きく舌を出してストローを」“タダで行為できます”金髪美女インフルエンサーが公開した映像に意味深シーン
NEWSポストセブン
各地でクマの被害が相次いでいる(クマの画像はサンプルです/2023年秋田県でクマに襲われ負傷した男性)
《コォーってすごい声を出して頭をかじってくる》住宅地に出没するツキノワグマの恐怖「顔面を集中的に狙う」「1日6人を無差別に襲撃」熊の“おとなしくて怖がり”説はすでに崩壊
NEWSポストセブン
今年の”渋ハロ”はどうなるか──
《禁止だよ!迷惑ハロウィーン》有名ラッパー登場、過激コスプレ…昨年は渋谷で「乱痴気トラブル」も “渋ハロ”で起きていた「規制」と「ゆるみ」
NEWSポストセブン
「原点回帰」しつつある中川安奈・フリーアナ(本人のInstagramより)
《腰を突き出すトレーニング動画も…》中川安奈アナ、原点回帰の“けしからんインスタ投稿”で復活気配、NHK退社後の活躍のカギを握る“ラテン系のオープンなノリ”
NEWSポストセブン
真美子さんが完走した「母としてのシーズン」
《真美子さんの献身》「愛車で大谷翔平を送迎」奥様会でもお酒を断り…愛娘の子育てと夫のサポートを完遂した「母としての配慮」
NEWSポストセブン
11歳年上の交際相手に殺害されたとされるチャンタール・バダルさん(21)千葉県の工場でアルバイトをしていた
「肌が綺麗で、年齢より若く見える子」ホテルで交際相手の11歳年下ネパール留学生を殺害した浅香真美容疑者(32)は実家住みで夜勤アルバイト「元公務員の父と温厚な母と立派な家」
NEWSポストセブン
新恋人A氏と交際していることがわかった安達祐実
《新恋人発覚の安達祐実》沈黙の元夫・井戸田潤、現妻と「19歳娘」で3ショット…卒業式にも参加する“これからの家族の距離感”
NEWSポストセブン
「お前は俺に触ってくれと言っただろう」バレー部の顧問教師から突然呼び出され股間を…“男児の性被害”からなくならない誤解と偏見《深刻化するセカンドレイプ》
「お前は俺に触ってくれと言っただろう」バレー部の顧問教師から突然呼び出され股間を…“男児の性被害”からなくならない誤解と偏見《深刻化するセカンドレイプ》
NEWSポストセブン
大谷と真美子夫人の出勤ルーティンとは
《真美子さんとの出勤ルーティン》大谷翔平が「10万円前後のセレブ向けベビーカー」を押して球場入りする理由【愛娘とともにリラックス】
NEWSポストセブン
「秋の園遊会」でペールブルーを選ばれた皇后雅子さま(2025年10月28日、撮影/JMPA)
《洋装スタイルで魅せた》皇后雅子さま、秋の園遊会でペールブルーのセットアップをお召しに 寒色でもくすみカラーで秋らしさを感じさせるコーデ
NEWSポストセブン