「霊媒師JUN」の予言
「霊媒師JUN」から「敦子に呪いがかけられている」と言われた直哉被告は、「隆一さんを殺害することで呪いを解くとともに、美人局事件の証拠を持っているかもしれない隆一さんを殺して今後も愛する家族らと過ごしたい、と考えた。Aさんはすでに逃走しており、殺害が困難であることから実父の隆一さん殺害を決意した」(検察側冒頭陳述)という。
直哉被告の弁護人による冒頭陳述では「霊媒師JUN」のより詳細な“予言”が明らかにされた。
「直哉被告は、事件の数年前にLINEで知り合った『霊媒師JUN』の予言や、霊的能力などを信じ、絶対的な信頼を寄せていた。2023年1月ごろに『霊媒師JUN』から『敦子が、実母Aと隆一さんを含む“呪いの集団”から、呪いをかけられ、敦子の脳梗塞の症状を悪化させ、死亡させられる』と言われた。翌月には『隆一さんも“呪いの集団”に入っている』と『霊媒師JUN』から聞き、殺害を実行した」(直哉被告弁護人の冒頭陳述)