恵まれている人の歩み寄りや子育てが、好感度アップにつながる。このセオリーが今の芸能界にもあてはまると言えるのではないでしょうか。キラキラを見せつけて大衆を魅了するのではなく、キラキラしつつ、「私もみなさんと同じです」というメッセージを送ることが好感度につながっていくと思うのです。滝川さんの場合、ワンオペを余儀なくされる庶民を慮る言葉があれば炎上しなかったように思います。一方、女性芸能人の離婚は「あんなにキラキラした人でも、夫婦関係に悩むことがあるのだ、芸能人も自分と同じ人間なのだ」と受け止められることが、好感度につながっていくのではないでしょうか。
ママタレの離婚がマイナスにならない理由
女性芸能人による「私はあなたと同じ」というメッセージは、女性たちの心に浸透していくようです。驚くべきは、ママタレや料理研究家など「家庭が持ち場」のイメージを前面に打ち出していた女性タレントの離婚も、マイナスではないということです。歯科医と再婚したものの二度目の離婚をし、シングルマザーとして3人のお子さんを育てるタレント・小倉優子さんは大学受験に挑戦。今や「子どもと共に学ぶお母さん」として支持を集め、テレビに出演しています。
料理研究家として活動しながら、管理栄養士資格取得のために大学に通うみきママさんも離婚を発表していますが、今は弟さんであるNEWSの小山慶一郎さんと番組に出演したり、息子さんを東大合格に導いた母として、教育法を語っています。離婚したかどうかよりも、離婚理由が女性側の不倫など後ろ暗い行為がないこと、お子さんを大事にして教育で結果を出していること、自分の世界を持っている女性の離婚は支持されていると言えるのではないでしょうか。