資産400億円の男性と菊川怜が離婚。かつては女優や女性タレントが離婚すると、イメージダウンにつながったもの。しかし、女有名人批評に定評のあるライター・仁科友里さんは、おしどり夫婦のイメージが重要だったママタレが離婚後にも好感度を上げるなど、近年変化があると語る。菊川も今後芸能界で活躍すると予想している仁科さんに、詳しく解説してもらった。
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女優・菊川怜さんが資産400億とも言われる実業家男性との離婚を発表しました。2人の結婚の際には、相手の男性に3人の女性との間に4人の婚外子がいることが報じられましたが、菊川さんの結婚の決意は揺るぎませんでした。女性スキャンダルを乗り越え、3人の子宝にも恵まれた夫婦が越えられなかった壁とは何なのだろうと思ってしまいますが、最近の女性芸能人の離婚報道に関する反応を見ていると、時代の変化のようなものを感じるのです。かつて女性芸能人にとって離婚はイメージダウンで仕事にも支障があると言われていましたが、今はかえって離婚で好感度を上げたり、活躍の場を増やしているように見える芸能人もいます。そこで、今回は、なぜ、今、シングルマザーは好感を持って受け入れられているのかについて考えてみたいと思います。
庶民とかけ離れた感覚が反感のもとに
女性芸能人の離婚がおおむね好意的に受け入れられる一方で、恵まれた女性の何気ない一言が炎上を呼ぶことがあります。
もし大富豪の妻や、世界的に活躍する俳優やアスリートの妻、自民党の国会議員、小泉進次郎さんの妻、滝川クリステルさんのような人が「夫がムカつくんです」と言おうものなら、憧れや嫉妬も相まって、嫌なら離婚しろとか、夫に恥をかかせるなという意見が続出するでしょう。これは9月30日配信の拙稿の一部ですが、11月2日の滝川クリステルさんの発言が波紋を広げています。
動物愛護のイベントAnimal Protectionに参加した滝川さんは、進次郎さんが自民党の総裁選に出馬し、その後すぐに衆議院銀総選挙を迎えたために、ワンオペ育児を余儀なくされたことを明かしました。「(犬の)介護と2人の子育てで、旦那さんは本当に忙しくて。1人でやっていたので、今頃疲労感が出まして、胃が痛くなったり、肌が荒れてきたり、症状が出てきている」「今日も旦那さんに頼んできました。もうお願いねって」。