野崎さんがこだわった「苗字」
そもそも野崎さんは、遺産についてどのように考えていたのか。前出のライターが語る。
「野崎さんは生まれ故郷の田辺市を愛していました。若い頃から市に寄付をしていたし、田辺市のイベントに顔を出して、『いま態度悪かったから、遺産渡すのやめにするよ』と冗談を言っていたこともあったそうです。
一方、野崎さんときょうだいの仲は、あまりよくなかったという報道もある。そもそも野崎さんの『野崎』という苗字は2人目の妻の苗字で、離婚したのちにも苗字を変えなかった。これらのことから、野崎さんが当時『田辺市に全額寄付する』としたのは不自然ではない気がします」
公判で「(野崎さんから)『あなたに遺産を渡したい』って言われた」などと主張していた須藤被告。今後の展開次第で、莫大な遺産が手に入る可能性があるのだが——。