仮に当時の八田容疑者がコロナの後遺症で正常な判断ができなかったと主張するにしても、その罪については司法が判断するものだ。遺族は事件以来、苦しい日々を送っている。
被害者となってしまった大学生の両親は事件から半年後、八田容疑者の捜査協力をするために遺族やその支援者で結成された『大分県別府市大学生死亡ひき逃げ事件早期解決を願う会』で、こうコメントしている。
「このような残酷で悲しい事件がまさか自分の身に起きるなんて。夢であって欲しい。まだ、そう思いながら毎朝目を覚まします。(中略)八田容疑者がこれまでどんな人生を歩んできたのか。なぜこのようなことになってしまったのか。それは私たちには想像することしかできません。
しかし、八田容疑者にも私たちと同じように大切な人がいるはずです。そして、罪を犯してしまった八田容疑者のことを心配している人もいるはずです。罪から目を背け、逃げ続け、そのような卑怯な人生でいいはずがありません。そのことに気付き、自首してくれることを心から望んでいます」
この両親の思いが報われぬまま、はや2年以上が過ぎた。八田容疑者はいったい今どこで、なにをしているのだろうか──。
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