餅つきの現場でも「警察VS山口組」
2023年はガレージのシャッターが下半分開放されていたが、今回はシャッターこそ降りていないものの、事務局長の篠原重則(若林組組長)の指示のもと、隙間なくブルーシートが張りめぐらされている。
「警察対策でしょう。2023年の餅つきで、警察はプロパンガスの運搬方法が国の技術基準に反していたとして篠原組長を逮捕しています。警察も直参組長から情報を得るために餅つきを監視して逮捕する機会を伺っているので、六代目山口組としても神経をとがらせている」(同前)
8時42分ごろ、突如事務所が慌ただしくなる。鉄の板が入っていると見られる“防弾カバン”を持った組員が出てきて、弘道会の野内正博若頭も外に。野内若頭は2023年も餅つきの現場指揮を担っている。分裂抗争のなかで功績を上げ、弘道会若頭に昇格している。
「2024年10月までに野中若頭は“指詰め”をし、国民健康保険が適用外にもかかわらず適用を受け、支払いを免れたとして詐欺容疑で逮捕されました。結局、不起訴になりましたが、それだけ警察も中心人物と見ている。気が早いが山口組“八代目”候補なんて声も出ている」(同前)