姿が見えない「山口組No.3」
慌ただしくなったのは山口組のNo.2・高山清司若頭の到着が間近に迫ったからだった。
青いブルーシートを張ったまま高山若頭を出迎えるのは失礼と考えたのか、野内若頭が外そうとするが手が足りず。すると、野内若頭が若い衆に向けて「来いって言ってんだろ、アホんだら!」と声を荒らげると現場には一気に緊張感が走った。野内若頭は2023年の餅つきではメディアに冗談を飛ばしていただけに、驚きの顔をみせる関係者も見受けられた。
無事にブルーシートが外されると、若頭補佐を筆頭に直参組長がガレージ前にずらり。だが、ここでも一際注目を集めるであろう人物の姿が見えない。司組長、高山若頭の出身母体である弘道会の竹内照明会長だ。
「竹内会長は高山若頭と同じく七代目の有力候補として見られている。こうした行事には必ず参加していて今回も参加予定だったと聞いているが、前日、六代目山口組の友好団体に危急の話があったようで急遽、関東に向かったようだ」(警察関係者)
アルファードがガレージ前に到着。若頭補佐、幹部を筆頭とした直参組長の出迎えのもと、高山若頭が姿を現す。
「『事始め』では司忍組長の出迎えに姿を見せなかったことから、警察からは体調不良を疑う声が出ていましたが、この日はしっかりとした足どりに見受けられた」(前出・実話誌記者)
高山若頭の到着後、餅つきが始まる。現場には「ヨイショ」の掛け声とともに餅をつく音がひっきりなしに響く。