『Space』は曲のサビは英語で、それらが米国人にも馴染みやすかったようだ。『トイレの神様』はすべて日本語だが、ぜひ米国人にも親しんでもらいたい。
「文化の違いがあるので、難しいところですよね。一神教を信仰されている方々には“トイレに神様がいる”というのは理解しづらいでしょうし、アメリカでは学校のトイレ掃除は生徒ではなく業者さんがやるので、使う人が自分でトイレをしっかり掃除をするという文化は日本のようにはないと思います。
ただ、祖母との思い出や家族との絆は万国共通のはずなので、その部分は共感していただけるんじゃないかと思っています。サッカーW杯で客席を掃除した日本人サポーターが話題になったように、『トイレの神様』はキレイ好きな日本人ならではの曲ですから、日本の文化のひとつとして理解して聞いてもらえたら嬉しいですね」
(第2回に続く)
取材・文/中野裕子(ジャーナリスト) 撮影/小林忠春