実際、先の衆院選では、われわれだけでなく、日本保守党や参政党、れいわ新選組が票を伸ばしました。小選挙区制だけなら自民や立憲に入った票が、比例代表制があることで独立した小政党に入っている。それはつまり、今後は与党第一党も野党第一党も、過半数は取れないことが常態化することを意味します。ハング・パーラメントが普通になるということです。
そうなった時、われわれのような中道政党が果たす役割はより一層、重要になる。よく、野党が全部まとまって“大きな塊”をつくればなんとかなるという話がありますが、私はそうは思わない。それよりもまず“正しい塊”をつくることが大切。最初のコアが正しくなければ、大きくしても意味がないし、そもそも大きくならない。だからこそ、改革中道という政策理念にこだわってきました。まず正しい塊をつくって、それをいかに大きくしていくかです。
できれば、今の与野党を超えた大きな政界再編が起きたほうがいい。もう、既存の自民党対野党の構図では、急速に変化する世界を捉えきれない。
夏の参院選はそうした日本の政治の舞台がぐるっと回るための本格的なスタートになります。大きな変革の中心に、われわれ国民民主党がいるのは間違いないし、私たちがそうした新しい変化を起こしていかなければなりません。
(第2回に続く)
※週刊ポスト2025年1月17・24日号