「今回の件を受けて、30~40件くらいの連絡が役所にきています。中には『また(クマが)戻ってきたらどうするんだ、危ないだろう』という批判的な意見もありましたが、『放獣してくれて、ありがとう』という肯定的な意見が多いです」
市役所に寄せられる意見の多くは当事者以外からのものだ。市としては、そのような意見のためというよりも、住民の生活を最優先した判断がたまたま、今回は放獣になったということだろう。
一方、こたつにクマが現れた近隣住民に話を聞いてみると──。
「この辺はよくクマがでるから、足跡とかもあるよ。法的には害獣で、人家に入った場合はね、クマよか人間のほうが大事だからね。でもクマも生きているんだよな」(70代男性)