当時の花束はドライフラワーに加工され現在も保存されている('95年1月、兵庫県神戸市)

当時の花束はドライフラワーに加工され現在も保存されている(’95年1月、兵庫県神戸市)

「雅子さまが、移動のバスの車内で、お姿がよく見えるようにと立ち上がって窓の外に手を振られたのです。

 バスといえば1995年、美智子さまは菅原市場を離れる際に乗り込んだバスの車内で立ち上がり、窓の外に向けて両手を握りしめ、体のわきで力強く2度おろすしぐさを何度も繰り返されたことがありました。これは手話で『頑張ってください』という意味で、美智子さまが窓越しに送ったエールでした。雅子さまはそのときの一幕を思い出されたのかもしれません。このような振る舞いや国民と目線を合わせた対話は、美智子さまが『平成流』として確立されたものです」(前出・皇室記者)

 令和流の被災地訪問はこれからも続いていく。

「たしかにスケジュールにはゆとりがあり、懇談の機会は多くはありません。しかし、ご自身の体調が万全ではないなか、雅子さまが来てくださったというだけで、国民は勇気づけられる。雅子さまもそうした思いを肌で感じられているはずです。日程はこなせずとも、ご自身らしくあればよいと自信を深められているのではないでしょうか。

 昨年10月に骨折という大けがを負った美智子さまは、いまだ快復の途上にあります。美智子さまの心を引き継ぎ、なんとしても皇后としての務めを果たしたいという強いお気持ちが、雅子さまの原動力なのでしょう」(前出・皇室記者)

 平成から令和へと時代は変わっても、国民を思うお気持ちに変わりはない。

※女性セブン2025年1月30日号

関連記事

トピックス

阪神大震災で行方不明者を捜索する自衛隊員(時事通信)
【阪神・淡路大震災から30年】当時の雑誌が報じた「クラッシュ・シンドローム」のリアル「尿はコーラのように褐色」「懸命なリハビリ」
NEWSポストセブン
79年から続く茶販売店「味萬」を営む伊東正和さん(撮影:加藤慶)
【阪神・淡路大震災から30年】神戸市長田区で復興に尽力した商店街元理事長「今だからこそ伝えたいこと」
NEWSポストセブン
語り部を続ける米山正幸さん(撮影:加藤慶)
「経験がなくても記憶は伝えられる」娘とともに「語り部活動」を続ける北淡震災記念公園・総支配人の“ブレないポリシー”【阪神・淡路大震災から30年】
NEWSポストセブン
2025.1.5/ジュンク堂 三宮駅前店。阪神・淡路大震災を機に書店の使命に気づいたと語る工藤恭孝さん。震災後、ジュンク堂書店は地方出店を積極的に進めた
ジュンク堂書店創業者が語る「被災地に本屋は必要だった」 震災から1か月経たずに営業再開「リュックを背負ったたくさんの人たちが列を作っていた」【阪神・淡路大震災から30年】
週刊ポスト
指定暴力団六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)
《山口組と阪神・淡路大震災》機関紙で明かされていたボランティアの実態 スローガンは「一人は皆のために 皆は一人のために」 組長自ら救援活動
NEWSポストセブン
現在の皇室にとって重要な公務のひとつとなった被災地訪問
雅子さま、皇后になられて初めて迎える阪神・淡路大震災追悼式典に出席 “水仙の花を手向けた”美智子さまから受け継がれる被災地訪問への思い
女性セブン
中居正広“深刻トラブル”被害者X子さんが心の内を明かした(時事通信フォト)
《スクープ証言》中居正広“深刻トラブル”被害者X子さんが口を開いた「9000万円ものお金はもらってません」、フジテレビに対しては「諦めの気持ちが強い」
週刊ポスト
趣味を通じて出会った“美女”とデートをしていたSnow Man向井康二
Snow Man向井康二、YouTube登録16万人超え“ゴルフタレント”と名門コースでラウンドデート お相手は「大勢いるゴルフ仲間の1人」と交友認める
女性セブン
テレビ局に手のひら返しをされる中居正広
中居正広、謝罪文で変わった潮目 テレビ局は沈黙から一転“切り捨て”モード、“育ての親”女性社長も距離を置き、香取慎吾も“手のひら返し”
女性セブン
松竹芸能からの退社を発表した濱口優(時事通信フォト)
よゐこ濱口優、松竹退社の裏にパワハラか「スタッフの前で罵倒」「不機嫌になって無視」などでマネジャーが次々交代 「結婚後により態度が悪くなった」の指摘も
女性セブン
年末の夜に地元の藤沢で仲間と忘年会をしていた中居正広
渦中の中居正広が地元藤沢で仲間と忘年会「浴びるように飲んで悪酔いしていた」 活動再開は“絶望視”、強気な声明文は引退への“工作”か
女性セブン
「週刊ポスト」本日発売! 中居正広「トラブル女性」告白スクープほか
「週刊ポスト」本日発売! 中居正広「トラブル女性」告白スクープほか
NEWSポストセブン