──ご主人の件は関係ないということですか。
「はい、関係ありません。たとえば子供を産んだ母親へのケア体制について改善ができればと考えています。産後、2週間健診というものがあるのですが子供の状態を確認するとともに、母親の産後うつの早期発見や防止にもつながるんです。大切な健診なので近隣自治体には行政の補助があるのですが、岸和田市にはないんです。そういったことを改善していけたらいいなと考えています。
私自身、1人目と2人目のときには、相談する相手もあまりいなくて本当に大変で、辛い時期がありました。実際に自分も子育て中の母親だからこそ、同じ境遇の市民の方のためにできることというのはあると思うんです」
──議会には首長率いる執行部を監視する役目もあります。市長が夫だとやりにくい面もあるのではないでしょうか。
「夫婦とはいえ、私と主人は別人格です。主人がやることでもおかしいものがあれば、それはもちろん反論しますよ」
──昨年末、市長の不信任決議を可決した当時の議会についてはどのように思いますか。
「主人も言っていますが大義はなかったかと思います。不信任決議の大きな理由としては『説明責任を果たしていない』ということでしたが、A子さんのこれからの生活もあるなかで、彼女に大きな迷惑をかけない範囲で言えることはしっかりと言ったと思っています。そのほかにも不信任の理由はありましたが、どれも見当違いで、“辞めさせたいありき”の不信任決議だと感じました」