夫としての「永野市長」
──夫婦で同じ政治の道に進もうとしています。これまでの市長として永野氏をどのように感じていますか。また、ご家庭ではどのような夫なのでしょうか。
「主人は判断がものすごく速いそうです。役所の方が説明すると、すぐに『じゃあこれはこうして』『あれはああしよう』という感じで物事を決めていくと聞いています。そういった部分は、市長に向いていると考えています。
家庭では、実はかなり家事をしてくれます。食事作りや洗濯も。私が母親なのにあまりやっていないじゃないか、と言われてしまうでしょうか……。ただ、お互いのことを助け合いながら生きているので、5人の子供がいても市議会選挙に立候補できるのだと思います」
──市長は多忙そうですが……。
「あの人は仕事で会食によく行きますが、お酒を飲めないので、無駄に夜出歩かないということもあるのかもしれません。子育てでも夫婦でアメとムチを分担して、うまく協力できていると思います。私が『テレビは宿題が終わってから!』と叱っていると、主人は『あと10分だけ見てから、宿題やるんだよね?』といった感じで子供にフォローをいれています。主人がアメなんです」
──市長とご結婚するまではどのような人生を歩まれたのですか。紗代さんの学生時代と、これまでの経歴について教えて下さい。
「大阪府内の北摂出身です。陸上やバレーボールなどずっと運動をしてきて、小さい頃は活発だったと思います。進学した関西大学では英語の教員免許を取ろうと思い、教育実習にいきました。そこで生徒達を見ていたとき、高校の頃にテレビで見たドキュメンタリー番組を思い出したんです。
当時、番組をみて『児童養護施設で働きたい』という夢を描いたことがあったなって。そこで大学で求人票を調べたら、ある施設が見つかりまして。主人のおじいさんが戦後から運営していた児童養護施設です。新卒で入社して、親と離れて暮らす子供たちの面倒を見ていました」