本人のお気持ちを置き去りに議論が進む(2025年2月、東京・渋谷区、JMPA)
「このまま国会で議論が進んでいくと、女性皇族は“生涯皇族”となり、結婚後に身分が変わるという男女不平等からは解放されますが、事実上、結婚という選択肢が選びにくくなる。“未婚の強制”という事態は避けられないでしょう」(前出・宮内庁関係者)
衆参両院の協議では、旧宮家の男系男子が養子として皇族に復帰する案も検討されているが、抜本的解決にはならない。菅野さんが続ける。
「養子の制度を新設し無理に男系男子で皇位をつなぐより、性別を問わず親子で自然に継承していく方が、国民世論に沿い、女性皇族の“生きづらさ”も軽減することができるはずです」
女性皇族の無言の声に耳を傾けなければならない。
※女性セブン2025年2月20・27日号