〈表情を頑張りましたので見てもらえると嬉しいです〉といったコメントも(HPより)
瑠奈被告が18歳のときに、この一家に大きな転機が訪れる。瑠奈被告が「田村瑠奈は死んだ。魂はない。身体は私だが入っているのはシンシア、ルルーだ」と、自身に複数の人格があることを主張をしたのだ。これを受けて両親は、その時々の人格の呼び名を間違えないよう瑠奈被告を「お嬢さん」と呼ぶことに。こうした家族の異常性が傍聴席にも伝わる場面があった。
弁護人「異なる人格は、名前だけが違うのですか? 他に違うものがありますか」
浩子被告「口調や態度も少しずつ違います」
弁護人「“シンシア”という人格の特徴を教えてください」
浩子被告「“シンシアさん”はリーダー的存在で……」
一人娘に宿っているという別の人格に、呼び慣れた口調で「さん」づけで話す浩子被告。18歳から12年間、これらの人格とどのように接してきたのか、母親に染みついた“感覚”に思わず身震いした。
浩子被告「夫(修被告)が精神科医なので、よほどなら病院に連れて行くだろうと。日常生活には支障がなかったので、何か対応が悪ければ言われると思っていた」
しかし、その後の証言から、決して支障がないとは思えない一家の日常が明らかになる。