犯行の背景にあったものは
この事件の全ての裁判回を傍聴し、裁判で傍聴した内容をX(旧Twitter)で発信してきた“ただの傍聴人”氏が語る。
「犯行の背景のひとつに、柳本被告が“社会に自分の居場所がない”という感覚を抱えていたことがあるようです。裁判では『大学時代にバイト先で、“仕事ができない”などと年上女性に罵倒された』や『また別のバイト先で知り合った女性との恋が実らず、バイトに行きにくくなった』といった経験が明かされました。大学で仲間外れにされたこともあったといいます。
大学4年生から就職までの時期に犯行が集中していますが、柳本被告は、『就職を目前に控えて不安な毎日を送ったり、就職先でうまく人間関係が築けるか(心配だった)』と当時の心境を振り返っています。
また、就職後も職場で女性から強い口調で干渉され、ストレスがあったとのこと。公務員に憧れるも結果が出ないまま年齢を重ねてしまい、その焦りもあったそうです」(ただの傍聴人氏、以下同)
犯行当時は、いわゆる“認知が歪んだ”状態だったようだ。
「柳本被告は、犯行当時は嫌がる被害児童の言葉を受け止められていなかったと述べました。また、自身が撮影した犯行の動画を見ても、『動画は数ある作品のひとつ。自分が映っているというより、第三者が演じているアダルト動画』という認識だったそうです」