堂々と大量の商品を「万引き」する外国人の集団が相次ぐ(写真提供/イメージマート)
店には常時、4~5人の従業員を配置しているというが、少しレジが混んだり、棚卸しの量が増えると店頭で堂々万引きされても、そしてバックヤードに侵入されても気づきにくい。特に郊外の店舗は、一部の外国人らが「ツアー」のようにして、集団で万引きや窃盗をしに繰り返しやってくるという。茨城県内の大手ドラッグストア店の責任者の女性も「窃盗ツアー」の複数の外国人が店へやってきたことを振り返り、その恐ろしさを訴える。
「ワゴン車が3台入ってきたかと思うと、そこから十数人の外国人が降りてきました。最初は、近くの農家で働く実習生かと思ったのですが、どうも様子が違う。数人は店内に入ったのですが、他の数人は迷うことなくバックヤードに侵入し、無言で段ボールに入った化粧品やベビー用品を運び出し始めたんです」(大手ドラッグストア店の責任者)
すぐに異変を察知した従業員たちは、恐怖のあまり従業員控え室に逃げ込んだ。そして、彼らの様子を防犯カメラで確認したが、なんと外国人たちは防犯カメラに向かって「ピースサイン」まで見せていたという。
「泥棒までされ、馬鹿にされ、でも本当に恐怖でした。すぐに警察を呼び、防犯カメラ映像も提出。当然、被害届けも出しましたが、犯人たちは未だ見つかりません。系列店でも同じような被害に遭っています。万引きなんて可愛いものではない。警察は、外国人窃盗団をしっかり捕まえてほしい」(大手ドラッグストア店の責任者)
「外国人を差別するのか」
狙われているのは郊外のドラッグストアだけではない。東京・新宿にあるドラッグストア店では、以前は店の外に陳列していた商品を全て店内に戻した。外国人観光客による度重なる万引きや、窃盗被害への対策だという。店の従業員が打ち明ける。
「店外の陳列商品は、もともと高額なものはなくティッシュや水などといった安価なものでした。しかし、それでも盗まれる被害が続出しやめました。近年は外国人観光客が増え売り上げも相当上がっており、本部側も、外国人客が多い店舗に外国人スタッフを配置するなどして対応してきました。しかし、今では被害が多すぎて、いくら売れてもマイナスになる日だってある」(新宿のドラッグストア従業員)
また別の日には、別々に入店してきた10人ほどの外国人客が去った後、女性用化粧品など30万円分が万引きされていたことも発覚。10人ほどの外国人客はその後、店の近くで落ち合っていたことも、防犯カメラの捜査で判明する。