日曜劇場『御上先生』(TBS系)に出演する制服姿の奥平大兼(左)と窪塚愛流(右)(インスタグラムより)
演技力優先で選ばれた逸材がズラリ
一方、『御上先生』の生徒役はまさに実力優先。
奥平大兼さん(21歳)は、映画界で将来を嘱望され、『最高の教師 1年後、私は生徒に■された』(日本テレビ系)でも事件の黒幕として起用されたのは記憶に新しいところ。蒔田彩珠さん(22歳)は、是枝裕和監督作品の常連で世代トップクラスの演技派。
窪塚愛流さん(21歳)は、「父・窪塚洋介さんを超える」とも言われる存在感たっぷりの大器。吉柳咲良さん(20歳)は、朝ドラ『ブギウギ』で美空ひばりさんらがモデルの役を演じたほか、他の作品では山口百恵役も務めた逸材。髙石あかりさん(22歳)は、多くの映画出演で実績を積んで評価を高め、今秋スタートの朝ドラ『ばけばけ』主演が決定。
上坂樹里さん(19歳)と永瀬莉子さん(22歳)は、北川景子さん、広瀬すずさんらを輩出した主演女優の登竜門であるミスセブンティーン出身。影山優佳さん(23歳)は日向坂46卒業後、わずか1年半で5作のドラマ出演するハイペースで女優としての評価も上昇中。鈴川紗由さん(19歳)は、アニメ映画『きみの色』で1600人から主人公に選ばれた逸材。
その他でもすでにドラマ・映画での経験豊富な豊田裕大さん、(25歳)、八村倫太郎さん(25歳)、山下幸輝さん(23歳)、夏生大湖さん(23歳)、青山凌大さん(23歳)、森愁斗さん(22歳)など、近未来の主演候補とみられる若手俳優がそろっています。
業界内で「凄い」と称えられているのは、一人ひとりが進学校の生徒に見えること。外見や人気を優先してアラサー俳優の多い学園ドラマもある中、演技力を優先させつつも若い俳優たちをそろえ、しかも進学校の生徒に見えるような役作りが徹底されています。
そのためクラス全体でリアリティを感じさせるとともに、いい意味で「誰がどの俳優なのかわからない」という物語に集中できる状態を生み出しました。ここまで生徒役の俳優たちがあまり話題にあがっていないのは実力優先と役作りの徹底によるものであり、だからこそ作品そのものが評価を得ているのでしょう。