制服姿の蒔田彩珠(インスタグラムより)
日曜劇場の主演が何人誕生するか
そして業界内で注目を集めている理由は、生徒役の若手俳優たちがドラマ・映画・舞台などの次代を担っていく人材だから。「所属事務所にプッシュされているから」ではなく、「すでに突出した実力がある」と認められている、あるいは「大きな可能性を感じさせられる」と期待されているのです。
言わば、『御上先生』は今後を担う若手俳優のショーケース的なところもあるということ。視聴者も業界関係者と同じ目線で若手俳優の演技に注目しても面白いのではないでしょうか。
その意味で『御上先生』はTBSに限らず各作品への発信地になっていくでしょう。生徒役同士が別の作品で再共演してまったく違う役を演じた際などの話題性もあり、メディアの注目度も徐々に高まっていくことが推察されます。
もちろんTBSのドラマにも出演するでしょうし、深夜帯であれば今年中の主演もあり得るでしょう。ゆくゆくは『御上先生』が放送されている看板枠・日曜劇場の主演を務める俳優が3人、いや5人誕生しても驚きはないのです。
【木村隆志】
コラムニスト、芸能・テレビ・ドラマ解説者。雑誌やウェブに月30本前後のコラムを提供するほか、『週刊フジテレビ批評』『どーも、NHK』などの批評番組に出演し、番組への情報提供も行っている。タレント専門インタビュアーや人間関係コンサルタントとしても活動。著書に『トップ・インタビュアーの「聴き技」84』『話しかけなくていい!会話術』など。