次は車のローンです。アメリカは車社会で、この辺りは1人1台車を持っている家が多いです。「難民」家も2台あり、ローンの支払いに600ドル(9万円)かかります。
そして保険費用が月に260ドル(3万9000円)です。アメリカの健康保険は民間会社が運営していますが、大工組合に入ると、家族全員に質の良い保険を提供してくれます。これが、僕が大工組合に勤める一番の理由です。
この他で大きなものに、車のガソリン代が480ドル程度(7万2000円)、通信費が250ドル(3万7500円)、結婚式などの交際費200ドル(3万円)などがかかります。その他、子ども服、オムツ、コインランドリー代で110ドル(1万6500円)と細かい出費もあります。
ということで、現在の「難民」家の毎月の支出は、約4800ドル(72万円)です。
日本と比べるとすごく贅沢しているように見えるかもしれませんが、ニューヨークシティの生活費は家族4人で月に平均7800ドル(約117万円)、家族3人で平均5890ドル(88万3500円)なので、「難民」家は安く抑えられている方だと思います。
移住当時(2019年)の生活費は月3400ドル(51万円)でした。そこから5年間で1400ドルも増えています。
長男の分は増えたものの、まだ小さいので食べる量は少ないし、生活水準を上げたわけではありません。
パンデミックと戦争による物価の高騰で、異常なほど生活費が上がったことが原因です。