年収700万円でも生活はキッツキツ
日本円だと、月収約52万~60万円、年収だと約630万~720万円なので、「普通に生活できるじゃん」と思われる方々もいるかもしれません。
しかし、アメリカの物価は日本の2倍、いや3倍くらい高いのです。
「難民」家では外食はしませんし、服を買うのも子どもの分だけで、僕と妻は移住後まったく服を買っていません。もちろん、趣味や娯楽などの贅沢もなし。
それでも、毎月キッツキッツの生活です。特にレイオフ中で給与がない時期は、地獄です。
仕方なくクレジットカードで借金をしていますが、それでも足りない時は妻の親御さんに借金をしていました。ただ心が苦しすぎて、「今日は20ドル……」「今日は10ドル……」みたいに頭を下げて、少しずつ借りを重ねる日々。
おかげさまで、最近はYouTubeの収益で少しずつ返せるようになってきましたが、まだ完済の目処はついていません。
それどころか、今も来月の給与の保証もないし、来月の家賃が払えるかもわかりません。アメリカでは家賃を払えなければ、最短30日で追い出されてしまいます。
ただただ借金を増やしながら生きている自分に深く絶望します。
(第3回に続く)
『底辺の大工、ヤバいアメリカで生きのびる 絶望の中で見つけた「自分を見失わない」方法』(KADOKAWA)