視聴者から人気だった野々村真(Instagramより)
野々村真はレギュラーをはずされそうになったことも…
当初のレギュラーは黒柳徹子さん、野々村真クン、和田アキ子さん、井上順さん、高田純次さん。初めはルールも少し違っていましたし、バブル時代でしたからトップ賞が75万円の腕時計だったり、回答がはずれてばかりだと罰ゲームとして海外の過酷なところへ連れて行かれたり……。真クンはなかなか正解が出せなくて、タイの蛇島(カウング島)へ連れて行かれ“キャーキャー”逃げ回った、なんてことがありました。
真クンは番組には欠かせない回答者の1人ですが、実は、降板の危機に見舞われたこともあったんです。彼がほとんど正解を出せないので、制作会議のときスタッフ上層部から「彼をはずした方がいいんじゃないか」という主張が出てきました。私は「できる人とできない人がいてこそおもしろい」と反対したところ、 折衷案として3カ月間限定で、 3回に1回は誰か別のタレントさんを入れることに。
すると、テレビをご覧の年上の女性たちから「真クンは可愛いから毎回出してほしい」という声が結構届きまして(笑)。それで、3カ月後に彼は無事にレギュラーに戻ることができました。
そんな危機的な状況を経験したのに、彼はその後も番組に備えて勉強してくる、なんてことはなく、最後まで変わらず、でしたねぇ(笑)。それでも番組が始まって20年目、ついにパーフェクトを達成しました。そのときには「これは異常事態だ!」ということで、帝国ホテルで「祝する会」を開いたんですよ。彼、とても喜んでいましたね。