『日立 世界ふしぎ発見!』(TBS系)の司会を38年務めた草野仁さん
クイズ番組『日立 世界ふしぎ発見!』(TBS系)は38年、情報番組『ザ・ワイド』は14年半、と司会を務めた番組を長寿番組に育ててきた元NHKアナウンサーの草野仁さん。草野さんは2月24日で81歳の誕生日を迎える。実は、現在も放送中の旅番組『朝だ!生です旅サラダ』(テレビ朝日系)の初代MCも務めていた。しかし、番組4年目に突如、番組を降板することに。草野さんがその理由を初めて語った──。【全3回の第3回。第1回から読む】
『旅サラダ』は自分から降板を申し出た
『朝だ!生です旅サラダ』は1993年の番組立ち上げから4年間、司会をやらせていただきました。当時は他の民放局も、朝は旅番組をやっておりましたので、そこへ『旅サラダ』が加わっていく状況でした。ところが、旅番組は国外の取材も結構やらざるを得ませんから、予算上苦しくなったのか、だんだんほかの局は控えるようになり、結果的に『旅サラダ』が存在感を高め、視聴率も5%、7%……と、順調に上がっていきました。
ではなぜ4年で降板したか、と言いますと、身体の負担が大きかったからです。『旅サラダ』が始まった1993年は『ザ・ワイド』も始まったものですから、私は月曜から金曜で『ザ・ワイド』に出演し、金曜の放送が終わったらすぐに夜行列車に乗って大阪へ行っていました。