元カリスマホストの城咲仁氏
今から約20年前の2006年、「歌舞伎町ナンバーワンホスト」「年収1億円」の肩書きを引っさげて芸能界に乗り込んだのが城咲仁(47)。端正なルックスと軽快なトークでたちまちブレイク、ドラマやバラエティ番組に引っ張りだことなった。だが、栄枯盛衰が激しい芸能界、数年後にはテレビへの露出が減り、次第にフェードアウトしていった。そんな城咲は昨年、父親が営む中華料理店で働いていることをNEWSポストセブンの取材に明かして世間を驚かせたが、あれから1年、現代の「ホスト事情」と、当時との違いや、近況についてインタビューした。
「初めまして、城咲仁です。本日はよろしくお願いします」──そう頭を下げた彼には、芸能界で大ブレイクしていた時の華やかさが感じられた。人当たりが良く、柔らかい雰囲気が印象的だ。まずは「ホスト」について聞いた。
「今のホストって、プライベートな時間を使って、お付き合いしているようにお客様を錯覚させて売り上げを上げていますが、僕は逆でした。お客様とは2人きりで会わないし、『お店に来てよ』って営業もしない。逆にお客様のほうから、『今日、お店に行ってもいいですか?』って電話がかかってくるほどでした。
やっぱり女性って、男性を追いかけたいじゃないですか。日常にはない危うさをかもし出すのがホストの美学だと思っていたので、それは女性から追いかけないと味わえないものなのかなと。堂々としていて優しくて強くて、余裕があって。そこを崩してはいけないと思っていたら自然とナンバーワンになれた感じです」