赤い身の部分が剥き出しに
そうした背景から、特に猫、そして犬への虐待については、SNS運営側も神経を尖らせている。それでも、虐待動画をアップロードするユーザーはあらわれる。あるSNSには、「研究目的だ」と称する爬虫類の解体シーンを延々と写し続けるアカウントが、つい最近まで開設されていた。また金魚をミキサーにかける映像をあげていた某アカウントは、コメント欄に「調理風景」とも記していたが、あまりに気持ち悪く最後まで閲覧ができなかった。
これらのアカウントは、通報されては消され、を繰り返しながら投稿を続ける。動画についても投稿主がみずから撮影したものとは限らず、よそでバズったものを盗用・流用していることも多い。結局、耳目が集められる、そしてその耳目が「金になる」からだ。このようなバックグラウンドがある以上、似たような犯行に及ぶ人間が出てくることは容易に想像がつくだろう。今回は、鳥愛好家たちの執念が見事に実り、虐待男は逮捕されたが、こうした世論の強い動きが「抑止力」になることも期待したい。
捕獲して飼育中のハトを殺すなど動物愛護法違反(殺傷)などで容疑者が再逮捕された事件で、警視庁が押収したむちやケージなど(時事通信フォト)