事件があったホテルの一室の現在。手錠セットの貸し出しも…(利用者提供)
自宅が瑠奈被告の物で溢れ、寝床を確保できず事件当時はネットカフェなどで寝泊まりしていた修被告。それでも、毎朝のように自宅に寄ってから出勤をしていた。足の悪い母・浩子被告(62)の代わりに家庭ゴミを出し、頼まれた買い物の差し入れをしていたという。公判中、修被告が挙げた自宅の状況には驚かされた。
修被告「カーポートのキャンプ用品で湯を沸かして差し入れていました」
弁護人「家で、お湯を沸かすのは困難な状態だったのですか」
修被告「はい、物がたくさんあったので」
弁護人「そもそもキッチンから水は出るのですか」
修被告「蛇口の不具合で出ません。洗面台から水を持っていきます。野菜を洗うのも洗面台から水を持ってきます」
修理を依頼するにも「物をよけられないほど物が多い」と述べる通り、修理業者も呼べない。またボイラーも壊れていたという。そのような生活環境下で、少しずつ精神をすり減らしていたことが想像に難くない。