肌や毛の質感まで細かく塗装(HPより)
瑠奈被告のために購入したドールも、総額1000万円を超えるという。それでも購入を続けた理由について、修被告は以下のように答えた。
「よく『早く死にたい』と言う娘だが、お気に入りのドールを見ていると心が休まるようだった。また、メイク無しのドールを購入しては『死にたいけど、キレイにするまでは死ねない』などと言いながらメイクする。(涙で言葉を詰まらせる)ドールがある限りは、生きていてくれると思って購入していました」
理解しがたい主張に思えるが、裁判の中での修被告の主張はそれとして一貫しており、異様な生活環境が続く中で積みあがった価値観であることは傍聴席からも感じられた。
一方、淡々とした修被告の説明には、不審な部分も多々感じられた——後編記事では、精神科医である修被告が語った「娘の犯行動機」、娘の損壊行為を撮影した“感想”について、普通氏がレポートしている。
(後編につづく)