事件現場となったホテルの202号室(ホテルの公式サイトより)
瑠奈被告が産婦人科で緊急避妊薬(アフターピル)を処方された後、父は娘に頼まれて折りたたみナイフを購入した。理由は「心が弱っているから心を強くするためにほしい」と言われたからだという。
その後、事件の日まで、刃物など多くのものを瑠奈に頼まれて購入した。その中に、斧があった。
検察官「斧の用途は何か言っていた?」
修被告「薪割をしてみたいと言っていた」
検察官「なぜ薪割なのでしょう」
修被告「気がスカッとする、みたいな」
検察官「実際に薪を割ったのですか」
修被告「薪がないのでしていない」
犯行数日前にはレインコートを購入した。用途は、家族でよく行くビーチコーミング(編注:浜辺で打ち上げられた漂着物を集めたり、観察すること)で、水しぶきが当たらないようにと瑠奈被告から説明を受けたという。その理由が真っ当か確かめるために検察官は聞く。
検察官「実際、ビーチコーミングに行く予定などあったのですか」
修被告「その年の4月にも行っていましたし、実際に7月20日にも行きました」
事件が7月1日で、逮捕が同月24日だった。遺体が家で長らく放置され、損壊行為の撮影も行われたのちに、ビーチコーミングへどのような気持ちで行っていたのか、新たな疑問も生まれたが、そこへの追及はなかった。