女性から「いいね」が
自営業の男性・Eさん(55)は妻との関係は良好だが、新たな刺激がほしいとアプリを始めた。だが、毎日2人、3人……とメッセージを送っても一向にマッチングしない。そんななか、向こうから「いいね」をつけてくれた女性がいた。
「好きな料理とか映画とか、とにかく話が合うし女性のほうから話を進めてくれて、すごく気が合った。1週間ほどで“週末に会いましょう”と約束した。妻には“明日の昼は大学時代の同級生と会って食べる”と伝えました。当日、出かけようと靴を履いてると、その女性からこんなメッセージが来た。“あなた、今日はどこ行くつもり?”と」
その女性の正体はEさんの妻だった。
「玄関に妻が来て笑いながら“驚いたでしょ。もうやめなさいよ”と言いましたが、目は笑っていませんでした。平謝りです。“今から一緒に食事でも行こうか”と誘いましたが、“行かないわよ!”とピシャリ。
その後、妻には呆れながらこう言われました。『スマホなんて全然使ってなかったのに、急に何時間も見るようになったら誰でも気付くわよ。せめてバレないようにやれ』と。私がソファでスマホをいじっていた時に後ろから覗き込んでいたのだそうです……」
近年はアプリの悪用もあるという。前出・倉田氏が語る。
「ロマンス詐欺のように金銭を目的とした誘いをかけてくる事件が増えてきた。ほかにはいざ会ってみると、相手がホストや風俗店で働く女性で営業目的で悪用していることもある。メッセージのやり取りで相手から“妙だな”と感じる要望などが送られてきたら用心したほうがいいでしょう」
あくまで健全な出会いのツールとして上手に活用したい。
※週刊ポスト2025年3月21日号