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《男性2人に自殺教唆》自称占い師・濱田淑恵容疑者が被害者と結んでいた“8000万円豪邸の死因贈与契約” 被害者が購入した白い豪邸の所有権が、容疑者の親族に移っていた

濱田淑恵容疑者の様々な犯罪が明るみに

濱田淑恵容疑者の様々な犯罪が明るみに

 あまりに奇怪な事件だ。信者の男性2人に自殺をそそのかしたとして、占い師の女が逮捕された。亡くなった男性に現金だけでなく、高額な不動産まで“上納”させていた疑いが浮上している──。

 大阪府警が、自称占い師の濱田淑恵容疑者(62)を自殺教唆の疑いで逮捕したのは3月11日のこと。2020年8月に亡くなったAさん(当時66歳)とBさん(同51歳)に対し、自ら命を絶つようそそのかした疑いが持たれている。男性2人の死から逮捕に至るまでに4年半の月日が経っていた。全国紙社会部記者が解説する。

「AさんとBさんの遺体は和歌山県広川町の海岸で近くの住民に発見されました。和歌山県警は当時、事件性のない自殺案件と判断。報じられることもありませんでした」

 しかし、昨年、事態を一変させる被害相談が大阪府警に寄せられた。50代の男性が濱田容疑者から現金を脅し取られたとして、駆け込んできたのだ。前出の記者が続ける。

「この男性はもともと濱田容疑者に心酔していたが、『信仰心を試すから金を持ってこい』などと脅され、数千万円の現金を渡したという。その相談のなかで、別の信者が亡くなっている可能性が浮上し、府警が捜査に乗り出すと、次々と不自然な点が見つかったのです」

 死亡前、AさんとBさんは濱田容疑者を含む数人で和歌山県内へ車で向かっていたこと、2人の遺体はそれぞれの手首同士がマイクケーブルで結ばれていたこと、Aさんの遺書が偽造されていた疑いがあること──などである。在阪テレビの社会部記者が言う。

「濱田容疑者は自らを『創造主』だと信じ込ませ、精神的に支配していたといいます。さらに金銭面でも支配構造があったとみられています」

 関係者らの証言によると、Aさんは濱田容疑者の信者となった2008年前後から不自然な行動が目立つようになった。息子への生活費や学費の支払いを突如打ち切り、信者とみられる複数の女性らと結婚、離婚を繰り返していた。後に多額の借金を抱えていたことも判明したという。Aさんの知人が言う。

「彼には安定した収入があったため不自然に感じました。大手電機メーカーの退職金があり、顧問料などとして月に80万円ほどの収入があったはず。しかし、そのほとんどを濱田容疑者に渡してしまい、本人はBさんと合わせて月5万円のお小遣いで生活していたようです。身の回りにあった、高価なオーディオや貴重なレコードを売って糊口をしのいでいました」

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