ターミナル・アイランド連邦矯正施設の独房。老朽化がみられる(HPより)
ただ1938年に建設されたとあって、施設の老朽化は深刻だ。米司法省の担当職員が3年前に視察したところ、発電室のコンクリート床はひび割れがひどく、損壊部分も目立っていたという。
収監者の収容施設には扇風機が取り付けられているものの、エアコンはほとんどない。夏期は窓から熱風が入り込んでくるため、収監者は暑苦しい日々を強いられる。施設の天井や床、収監者のロッカーなどにもはがれや損傷が散見された。これらの修復には「1億ドル以上の予算が必要」と見積もられている。
こうした劣悪な環境を受け、刑務局も次のような公式見解を発表している。
「施設の老朽化については真剣に考えなければいけない。収監者の安全面だけでなく、健康や幸福感にも影響を及ぼすためだ」