周囲をキョロキョロと伺う被告(写真提供/うさぎ写真家uta)
髪は長さ1cmほどの短髪に整えられ、手は膝の上で軽く握っている。顔を大きく動かすことはないが下を向いたり、かと思えば真っ直ぐ前を向いたりなど、キョロキョロしていた。その様子は、現行犯逮捕に貢献した島の写真家が被告を捉えた動画内で、周囲をキョロキョロと見渡す姿そのものだった。マスクで表情は見えないが、落ち着きがないというより、不安に感じている様子に思えた。
被告は身柄拘束されており、住居不定、無職の状態。私服も着用できる中、被告が着用していたのは、胸元に「官」の字が書かれた、拘置所から支給される服だった。
動画には「骨が折れる音」と「悲鳴」
検察官の冒頭陳述によると、被告は元々小動物が好きだった。うさぎの動画を見たり、事件現場となる大久野島に赴いてうさぎと触れ合ったり、動物としての特性を調べることなどもあったという。
しかしその後、うさぎが悲鳴を上げている動画、解体される様子の動画などを目にしてから、「うさぎが嫌がるのを見たい」という思いが芽生えるようになる。その後、4回にわたって大久野島を訪れ、起訴内容以外にも多数の殺傷行為をしたことを自供している。