にんじんでウサギを誘う被告(写真提供/うさぎ写真家uta)
虐待の様子の一部は、被告人のスマートフォンに動画保存されていた。口腔内に約7cmほどハサミが挿入される様子もあった。これらの情報から複数の起訴事実が特定された。
その動画には、「ポキ」と骨が折れるような音や、うさぎが悲鳴のような鳴き声を上げる様子も残されていた。動画を確認した専門家によると、うさぎは注射を受ける際にも同様の声を上げるといい、悲鳴は痛みを感じている証左であるという。
被告の捜査機関への供述調書によると、起訴事実以外にも毛を抜く、耳を引きちぎる、鼻の穴の間を切るなどの犯行を自供している。
調書の内容が述べられたあと、被告への質問が始まった。被告は「自分は異常だと思った」などと、自身の犯行を振り返った——後編記事では、法廷で語られた被告の「動機」について詳報する。
(後編につづく)
取材・文/普通(ライター)