あどけない笑顔の中居氏
「F氏は制作サイドと協議して、ある番組のレギュラーを女性の“戻る場所”として残すことにしました。当該番組のスタッフらもその対応を希望し、番組ホームページ上に女性の名前が出演者として残りました」
F氏はトラブル発生の数日後に女性から直接相談・報告を受けた後も継続的に連絡を取り、女性の病状、心情、中居氏に対する対応に向けた考えなどを一部把握してきた。こういった一連の対応のなかで、F氏もかなりの心労を負っていたようだ。調査報告書には、以下の通り、F氏を擁護するような箇所もある。
〈心理支援の専門家ではない管理職が、PTSDを発症した部下とのコミュニケーションをひとりで担うことは困難であり、F氏の精神的負担は大きかった。〜(中略)〜産業医らのサポートがあったとはいえ、女性Aにとって辛い降板の話を、複数回、伝える役割をほぼ一人で担うことになったが、F氏に対する会社としてのサポートは乏しかった。
F氏に課せられた役割は一管理職の職責を超えるものであり、この点でもCXの対応は不適切だった〉
こういった調査報告の内容から、ネット上では、〈本当に大変だっただろうな〉や〈名誉回復してあげないと可哀想ではない?〉などF氏に同情する声も寄せられている。
女性が一番の被害者であることは当たり前の前提として、F氏もまたケアが必要な状態だったようだ。