トランプ大統領になり全米で加速する死刑執行(時事通信フォト)
2001年に元交際相手の両親を撲殺したとして、今年3月7日にサウスカロライナ州が死刑を執行したブラッド・シグモン死刑囚(67)。シグモン死刑囚の弁護人は銃殺を選んだ理由として、「州が薬物注射で3人の死刑を執行し、長時間のおそらく苦悶に満ちた死を強いた。これ以外に選択肢がなかった」と声明を発表している。
とはいえ、肥満や座骨神経痛で執行を停止──とはなかなかならないようだ。4月2日、フロリダ州立司法長官事務所はタンジ死刑囚の訴えを「これまで効果をあげてきた薬物注射が効かないという証拠を示していない」として退けた。予定通り、8日に執行されることになる。
トランプ大統領になり全米で加速する死刑執行。告知から執行までが事実上ブラックボックスとなっている日本と違い、執行にメディア関係者が立ち会うケースもある。タンジ死刑囚の“鏡 張りの執行”で何が起きるのか。現地では注目が集まっている。