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“世界最恐の刑務所”に移送された“後ろ手拘束・丸刈り”の凶悪ギャング「刑務所を制圧しプールやナイトクラブを設営」した荒くれ者たち《エルサルバドル大統領の強権的な治安対策》

米国からエルサルバドルに送還されたベネズエラのギャング組織のメンバーら(AFP PHOTO / EL SALVADOR'S PRESIDENCY PRESS OFFICE)

米国からエルサルバドルに送還されたベネズエラのギャング組織のメンバーら(AFP PHOTO / EL SALVADOR’S PRESIDENCY PRESS OFFICE)

「ありがとう、ブケレ大統領。バイデン政権の愚策により米国内に滞在していた犯罪者を引き取り、さらに彼らにすばらしい生活の場を提供してくれた」──米国のドナルド・トランプ大統領は、エルサルバドルのナジブ・ブケレ大統領がXに投稿した動画を引用する形でこうリポストし、ブケレ氏に感謝を伝えた。

 ブケレ氏が投稿した動画が撮影されたのは3月30日。米国内で拘束されたギャングのメンバーが米空軍輸送機でエルサルバドルに移送され、現地警察に次々に引き渡されるシーンが映っている。全国紙国際部記者はこう解説する。

「ブケレ氏が投稿した動画には、丸刈りの屈強な男たちが後ろ手に縛られ、連行される様子が撮影されていました。彼らはギャンググループ『トレン・デ・アラグア』と『MS-13(マラ・サルバトルチャとも呼ばれる)』のメンバー17人。

 トゥレン・デ・アラグアは元々、南米ベネズエラの北部・アラグア州にあるトコロン刑務所で結成されたギャングです。同刑務所は刑務所としての機能を失い、トゥレン・デ・アラグアの拠点と化していました。2023年9月にベネズエラ政府が1万1000人規模の兵を派兵して刑務所を奪還しましたが、刑務所内にはプールやナイトクラブが設営されていたといいます。

 MS-13は、母国の内戦から逃れて米国に移民したエルサルバドル出身者によって組織されたギャングで、次第に勢力を拡大し、国際的な犯罪組織へと変貌しました。

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