2024春にYoutubeチャンネル登録者数10万人を超えたTarou
今年2月、X(旧Twitter)で〈小学校卒業後、中学校には通わないことを決めました〉と宣言して注目を集めた、現在12歳のYouTuber・Tarou。小学校2年生の頃からオンラインマルチプレイヤーゲーム「フォートナイト」(編注:複数プレイヤーが一つのフィールドで銃などの武器を手に入れ、最後の一人まで戦うシューティングゲーム)の実況など、主にゲーム実況動画を配信し、YouTube「たろうチャンネル」の登録者数は19万人を超える。
同級生たちはこの4月から中学校に通うが、Tarouはなぜ「中学校に通わない」のか。その決断は、“三人四脚”でYouTubeを運営してきた親子3人で下したものだった。Tarouと両親がインタビューに応じた。【全3回の第1回】
YouTube開設は「プロゲーマーからのすすめ」
──まず、Tarouさんはどのようなきっかけでゲームにハマったのでしょうか。
父:Tarouがゲームに初めて触れたのは、3歳の頃でした。親のスマートフォンを勝手に操作し、自分で横スクロールのゲームをダウンロードして遊んでいたのです。そのプレイが尋常でなく上手かったことに驚いて、試しに古いスマホを与えてみたところ、新しいゲームにどんどん挑戦していくようになりました。
気づいたら、300個くらいゲームをダウンロードしていて。しかも、そのすべてを完璧に操作しているんですよ。「これ全部できるの!?」って、その才能に驚きました。
Tarou:ただ楽しく、時間も忘れちゃうくらい、ずっとやってました。
──「フォートナイト」を始めたのは、いつ頃だったのですか?
母:Tarouと「フォートナイト」の出会いは、5歳の時。スマホではなくゲーム機で初めて遊んだのが、Nintendo Switch版の「フォートナイト」でした。父子で一緒にプレイし始めたのですが、Tarouは始めた時から父親より圧倒的に上手かった。
──「たろうチャンネル」のプロフィール欄には〈7歳小1でアリーナソロチャンピオンリーグ20キルビクロイ〉〈10歳C4S3でアンリアルアジア1位(世界23位)〉といった戦績も書かれていますね。
父:小2の頃には、プロ選手との1対1の対戦で勝てるようになってきた。その頃、「フォートナイト」プロチームに所属していた選手から、「YouTubeにプレイ動画をアップしたほうがいい」と強く勧められたんです。「小2でこんなにうまい子はそういないよ」と。それで、チャンネル開設に至りました。