報告書に記載のあったスイートルームの間取り(第三者委による報告書より)
トイレがあるバスルームへ向かおうと廊下に出た女性を追いかければ、ベッドルームとリビングルームでそれぞれ男女2人きりになりうる──そんな構造の部屋がチョイスされたことになる。
調査に対し中居氏は、「横にいた女性の身体に触ったことなどはない」などと否定しているというが、第三者委員会は、「(中居氏は)このときの記憶が全体的に薄いとのことで曖昧な回答に終始しているほか、客観的な証拠や他者のヒアリング結果から認定できる事実と異なる内容を供述する部分もあり、信用性に欠ける」とし、「セクシュアルハラスメント」があったと厳しく指摘している。
前出の通り、このスイートルームを会場にすることはU氏の提案だった。U氏はどのような意図でこの一室を選択したのか。U氏は、個人が特定された場合の保証をめぐって折り合いが合わず、第三者委員会のヒアリングに応じなかったため、その真意は謎のままだ。
なお、会合に使用された外資系ホテルの客室代金や食費を含む合計38万1365円を編成幹部が経費精算していたことも明らかとなっている。経費精算ができたということは、フジテレビ側にもこのような会合を是とする社風があったということか。中居氏のトラブルを嚆矢に、あらゆる問題が暴かれていくようだ。