英国の大学に通う中国人の留学生が性的暴行の罪で有罪に
「一見、スマートでチャーミングな若者のようだが、実際は執拗なセクシャルプレデター(性的捕食者)で、のぞき魔のレイピストだ」──いま、1人の中国人留学生が英国を震撼させている。名前は鄒鎮豪(ゾウ・ジェンハオ)。鄒被告は2024年1月にロンドン警視庁に逮捕され、2025年3月、英国と中国の女性計10人に対する性的暴行の罪で有罪評決を受けた。量刑の言い渡しは2025年6月だが、鄒被告の被害者は50人以上に及ぶ可能性があり、「英国史上最悪のレイプ犯の1人」(英紙デイリー・メール)ともいわれている。
全国紙国際部記者は事件をこう解説する。
裕福な中国人留学生
「鄒被告は中国広東省東莞市の出身で、裕福な育ちのようです。逮捕時はロンドンの名門『ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン(UCL)』博士課程の学生で、ロンドン南部エレファント&キャッスルにある46階建ての高層マンションの39階に住んでいました。現地では、月の家賃が4000ポンド(約75万円)だったと報道されています。クローゼットにはブランド服がかけられ、高級腕時計なども所持していた。植毛や美容整形などもしていたと報じられています」
ロンドン警視庁はマンションに踏み込んだ際の様子などの録画を公開しているが、鄒被告の裕福な暮らしぶりが随所に垣間見える。ロンドン警視庁が鄒被告の一室に踏み込んだ際、同氏はTシャツ・短パン姿で戸惑いを隠せない様子だったが、リビングのガラス戸の向こうにはロンドンの街並みの夜景が広がっていた。そしてここが、一連の犯行現場でもある。
BBCなどが報じている取り調べ時の記録には、かたわらに通訳と思しき女性が座っていたが、鄒被告は黒地に長袖、正面に大きく「LV」の文字がデザインされた服を身にまとい、女性が取調官の英語を中国語に翻訳すると、「ノーコメント」と繰り返した。