警視庁が取り調べ時の録画を公開(ロンドン警察庁HPより)
しかし捜査で明らかになっている鄒被告の性的暴行に至るまでの手口は、卑劣そのものだ。
命を落としうる違法ドラッグで…
「鄒被告は、パーティーや学生の集会などで会った可能性がある女性をターゲットにしていたようです。ヨーロッパでよく使われているマッチングアプリ『Bumble』や、中国版LINEとも呼ばれる『WeChat』を使ってコンタクトし、彼の自室に女性を招待するのがやり口です。
自宅で彼は女性にアルコール度数の高い酒などを飲ませるわけですが、そこで彼が使っていたのが『レイプドラッグ』です。鄒被告は女性の飲み物にレイプドラッグで有名な『GHB』を少量混ぜ、意識を失わせていました。GHBはアルコールとMDMAを同時に摂取したような効果があるなどと言われていますが、命を落とす危険性もある違法ドラッグです」(全国紙国際部記者)
被告の所業はこれにとどまらない。鄒被告は自身の犯行の模様を、隠しカメラを設置して記録していたのだ。逮捕後のロンドン警視庁による捜査で、数百に及ぶ過激な動画が、押収した同氏のデバイスから見つかったという。