新田恵利(左)と渡辺美奈代が“あの頃”の思い出を振り返る(撮影/平野哲郎)
月曜日から金曜日の夕方5時に放送されていた『夕やけニャンニャン』(1985~1987年)から生まれたアイドルグループ「おニャン子クラブ」が40周年を迎えた。人気メンバーだった新田恵利と渡辺美奈代が、当時の思い出を語りあった。
「そんな子じゃない」と親に言い訳
──『夕やけニャンニャン』(フジテレビ系)が始まり、「おニャン子クラブ」の楽曲『セーラー服を脱がさないで』が発売されて40年が経ちました。
新田:私は『オールナイトフジ 女子高生スペシャル』(フジテレビ系)に出たことで「『夕ニャン』のアシスタントになりませんか?」と誘われたのがきっかけで。そのときは、まさか3か月後に歌を出すなんて想像もしていませんでした。私がメインボーカルに選ばれたのは、この声がポイントだったそうです。「バージンじゃつまらない」と歌ってもイヤらしく聴こえないって(笑)。親には「私、そんな子じゃないからね」と必死に言い訳していましたね。
渡辺:私は東京のレコード会社への挨拶回りに同行したときに事務所の方からスカウトされました。『夕ニャン』の「アイドルを探せ!!」というオーディションコーナーで横田睦美ちゃんと一緒に合格したんです。その年末には写真集とビデオのロケ撮影でハワイに。急展開ですよね。
夜に「おはようございます」と挨拶したり、会話に「ゲネプロ(最終リハーサル)」という業界用語が入ったり、もう“フツーの女の子”には戻れないと思いました。
新田:それでも私は公立高校の3年生だったので、6時限目まで授業にちゃんと出て、掃除当番だけ「ごめんね」をしてフジテレビまで毎日電車で通いました。生放送に間に合うかギリギリだったので、学校の廊下を全力ダッシュで向かいましたね。
渡辺:私は比較的フジテレビの近所に住んでいたので、お掃除もちゃんと済ませてから局入りしていましたよ。