渡辺美奈代はレコード会社の挨拶回りで上京したことがきっかけで、“フツーの女の子”から一世を風靡する“おニャン子”に(提供写真)
メンバーで集まって温泉で大宴会したい
渡辺:大人たちが各々のメンバーに、すごく時間をかけて「“フツーの女の子”に戻ったほうがいい」と説得しているのを傍らで見ていました。そういうこともあってか、早くに結婚して家庭を築く子も多かったです。
新田:それに歌唱印税が、さゆりちゃんの『バレンタイン・キッス』も私の『冬のオペラグラス』も、そのときのメンバーで均等割りだったのは、「これを嫁入り資金に」という意味だったと聞きました。
──40周年の節目でメンバーが集合する予定はあるんですか? 業界に「おニャン子は不仲だから集めにくい」というウワサもあるようですが。
渡辺:そんなことはなくて……。たぶん恵利ちゃんもそうですけど、誰とでもお話しできますよ。
振り返ってみると原点には“おニャン子”があるわけで、私は当時の素敵な楽曲をこれからも歌い続けていきたいです。
新田:私は温泉に行って、宴会場で宿の浴衣を着て、ご飯食べて、立見(里歌さん)や内海(和子さん)が舞台で歌っている……というのがやりたいです。
【プロフィール】
新田恵利(にった・えり)/1968年3月17日生まれ、埼玉県出身。1985年テレビ番組『夕やけニャンニャン』(フジテレビ系)に出演。おニャン子クラブの会員番号4番として一躍人気を博す。デビューの翌年には『冬のオペラグラス』でソロデビュー。現在は淑徳大学総合福祉学部の客員教授を務めている。
渡辺美奈代(わたなべ・みなよ)/1969年9月28日生まれ、愛知県出身。1985年、オーディションに合格し、「おニャン子クラブ」 のメンバー(会員番号29番)として一世を風靡。1986年7月には『瞳に約束』でソロデビューし、ファーストシングルから5枚連続でオリコン初登場1位を獲得した。
司会・構成/山田美保子
1957年生まれ、東京都出身。『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系)などを手がける放送作家。コメンテーターとして『1周回って知らない話』(日テレ系)や『サンデージャポン』(TBS系)、『ドデスカ!+』(メ~テレ)に出演。
※週刊ポスト2025年4月18・25日号