「ハワイに行きたいからオーディションに応募して……。でも違うオーディションに応募しちゃって、行けなかった(笑)」(新田恵利)/提供写真
修学旅行気分でお部屋でおしゃべり
新田:海外に行かせてもらったり、大きなコンサートを開いてもらったり、『夜のヒットスタジオ』(フジテレビ系)に出たりと、今だからそのすごさがわかりますが、当時は文化祭と体育祭を混ぜたような感覚で、ひたすら楽しかったです。
渡辺:ツアーも修学旅行みたいなノリでしたよね。私は、ゆうゆ(岩井由紀子さん)と仲良くさせてもらって、同じお部屋で遅くまでおしゃべりしたり、一緒に宿題をしたりしたのがいい想い出です。
──お二人ともソロデビューしたときは、夢が叶った気持ちでしたか?
新田:それが全然!(笑)私はソロでやりたくなかったので1回見送ってもらっているんです。でも、さすがに2回目は断われない空気で仕方なくやることになりました。
渡辺:私は、(国生)さゆりちゃんのバックで踊っている途中に所属事務所が決まって、あれよあれよという間にデビューしました。(松田)聖子さんようなトップスターに憧れていましたけど、私なんか程遠いと思っていたので感謝しています。
──でも、ソロならではの苦労もあったのでは?
新田:はい、つらいことはありました。たとえば、私のソロ曲をおニャン子のアルバムに収録するためのレコーディングで、一部のメンバーがコーラス部分を歌ってくれないことがありました(苦笑)。
──新田さんの人気が圧倒的だったので……嫉妬のようなことかしら。
新田:スタッフさんには「ファンレターの束をみんながいる前で渡さないでください」とお願いしていました。でも、陰湿なイジメのようなことはありませんでしたよ。
『じゃあね』の歌とともに一番に卒業しちゃった、なかじ(中島美春さん)のように仲のいい子もたくさんいたので守ってもらえていました。彼女は「歯科衛生士になる」と言って卒業しましたが、それ以降は“天の声”が理由でしたね。「新田は次のコンサートで卒業な」「は~い」という感じで。