左から、ZIP!総合司会の水卜麻美、3代目総合司会の川島海荷、月曜日メインパーソナリティーの風間俊介(ZIP!の公式インスタグラムより)

左から、ZIP!総合司会の水卜麻美、3代目総合司会の川島海荷、月曜日メインパーソナリティーの風間俊介(ZIP!の公式インスタグラムより)

 ちなみに同じテーマでかぶったのは「石橋貴明さんの食道がん公表」「広末涼子さん逮捕」の2回のみでした。ただ、互いが“8時またぎ”に選んだテーマを前後の時間帯で放送していただけに「両番組の差は小さい」と言っていいでしょう。 

 それでも、すでにどちらの番組にも気になる変化が見られます。まず『ZIP!』は“8時またぎ”をはじめた2年前は、大谷翔平選手の話題を同じ2週間の10日間中5回も選び、長い時間を割いていました。しかし今春、大谷選手の話題は8時をまたいで数分後の放送に留めています。これはデータなどにもとづく戦略の変更ではないでしょうか。 

 一方、『めざましテレビ』は放送時間拡大から9日目の7日、“8時またぎ”を「あまゆか天気」に変更。翌8日も同様にフラッシュニュースではなく、「あまゆか天気」を選択しました。お天気キャスター・林佑香さんに人気者の気象予報士・天達武史さんを加えるなど同番組の強みを生かした新コーナーであり、今後も『ZIP!』との差別化になりそうです。 

 ただ、『めざましテレビ』は“8時またぎ”をはじめたばかりだけに「どんなコーナーのどんな内容なら視聴率が獲れるのか」という試行錯誤の最中なのでしょう。「あまゆか天気」が定着するかはわかりませんし、もし視聴率を獲るようであれば『ZIP!』は何らかのテコ入れを図ることが推察されます。 

 TVerなど動画配信サービスの浸透でゴールデン・プライムタイムの番組をリアルタイム視聴する人が減る中、朝番組の重要性は増しているだけに、今後も日本テレビVSフジテレビだけでなく各局が視聴率獲得に向けて模索を続けていくでしょう。 

【木村隆志】
コラムニスト、芸能・テレビ・ドラマ解説者。雑誌やウェブに月30本前後のコラムを提供するほか、『週刊フジテレビ批評』『どーも、NHK』などの批評番組に出演し、番組への情報提供も行っている。タレント専門インタビュアーや人間関係コンサルタントとしても活動。著書に『トップ・インタビュアーの「聴き技」84』『話しかけなくていい!会話術』など。 

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