早稲田大学に入学した際の広末。どこに行っても常に“ヒロスエ”が求められていた(時事通信フォト)
「ヒロスエでーす!」から感じた広末容疑者の苦悩
広末さんは事故を起こす前、サービスエリアにて「ヒロスエでーす!」と叫んでいたそうですね。その報道を見て、彼女自身が“広末涼子”であり続けるということのプレッシャーがどれほど重いものであったのか、ということに思いを馳せてしまいました。
芸能人のなかには、自分のキャラクターに苦しめられている人が少なくないと思う。常に自分で自分を演じていなくちゃいけないし、そのせいで自分が何者であるかを見失う人は多いと聞きます。
彼女の場合、若い頃からこの世界にいたことで“奇行”といわれるような言動がメディアで取り上げられることもあったよね。今回が初めてのことじゃない。最近では長く所属されていた事務所から独立したばかりで、社長業だって慣れないなか頑張っていたんだと思う。そうした苦悩が「ヒロスエでーす!」という叫びとして漏れ出たように思えて、いたたまれない気持ちになりました。
実際、今回の事件を受けて中止になった朗読劇『星の王子さま 朗読と音楽が奏でる心の旅』でも、広末さんは1人8役という難題に挑みながら、すでに2度行ったリハーサルで素晴らしい演技をされていたと関係者は語っていたようです。彼女のプロフェッショナルとしての仕事ぶりは周囲から高く評価されていますし、真摯に取り組む方なのでしょう。