日常生活のちょっとした心がけや見直しで、不調が改善する
タイプによって運動時や日常生活において気をつけるべきポイントが変わってきます。合わない体の使い方をしていれば、不調を感じたり、ケガや痛みに至ることもあります。肩が痛い、腰が痛い、肘や膝が痛い……そういった明確な痛みだけでなく、なんとなく頭がスッキリしないとか、ボーッとしてしまうといったことに悩んでいる人もいるかもしれません。
実は、2つのタイプによって痛みや不調が出やすい部位に偏りがあります。肩こりしやすいのは猫背型の「うで体」ですし、腰痛を訴えやすいのは反り腰型の「あし体」の人です。
そういった不調は、日常生活のちょっとした心がけや見直しで、改善することができます。
例えば、普段自宅で使っているイスの選び方です。「うで体」の人は、骨盤が緩みすぎないよう硬めで、膝の角度が90度より小さくならないよう脚の高いものがおすすめです。一方、「あし体」の人はもともと腰や背中が反り気味なので、それを緩めるようクッション性の高い柔らかいイスがいいでしょう。
また、人間は1日の3分の1は眠っています。寝具の選び方はとても重要で、「うで体」の人は硬めマットレスに高めの枕。「あし体」の人は柔らかめのマットレスに、低めの枕が適しています。
ちょっとした外出のときに使うショルダーバッグやリュックサックにも、それぞれのタイプに適した使い方があります。ショルダーバッグなら、「うで体」の人は右肩にかけるなら首の近く、左肩にかけるなら肩先の近くにするといいでしょう。反対に、「あし体」の人は右肩にかけるなら肩先に、左肩にかけるなら首の近くです。もともとある体のバランスに合わせた位置取りです。
同様に、リュックサックは「うで体」の人は肩ベルトを緩めにして腰の低い位置で。反対に「あし体」の人は高い位置で背負い、胸前のチェストベルトを止めるようにするといいでしょう。