壊すことを競うゲームの『クラッシュパーク』(日本テレビ公式サイトより)
さらに現在も「かくれんぼ」がヒットしたことで、「鬼ごっこ」から続く3つ目の遊びを民放各局のスタッフが探しているという状態。また、単に芸能人がゲームを楽しむだけの構成・演出では難しく、「一般人をどう巻き込んでいくか」が問われているようです。
実は「かくれんぼ」という企画は今回の『新しいカギ』がはじめてではありません。これまで、家族が家のどこかに隠れる『ココリコミリオン家族』(テレビ東京系)「家族かくれんぼ」、懐かしい有名人を探す『クイズ☆タレント名鑑』(TBS系)「ギリギリ有名人が逃走中」、変装した有名人を探す『変装かくれんぼ ~ハイド&シーク~』(TBS系)などが放送されてきました。
「学校かくれんぼ」はグループアイドルや若手芸人の数が増え、若年層に人気がある割に出演費が安く済むなどのメリットがある一方、隠れる技術・美術や、校内の至るところにカメラを仕掛け、人員を配置するなど、相当な労力と予算が必要であり、簡単に模倣できる内容ではありません。「現在も全国の学校から応募が相次いでいる」こともあって、まだまだ快進撃は続くのではないでしょうか。
【プロフィール】
木村隆志(きむら・たかし)/コラムニスト、芸能・テレビ・ドラマ解説者。雑誌やウェブに月30本前後のコラムを提供するほか、『週刊フジテレビ批評』『どーも、NHK』などの批評番組に出演し、番組への情報提供も行っている。タレント専門インタビュアーや人間関係コンサルタントとしても活動。著書に『トップ・インタビュアーの「聴き技」84』『話しかけなくていい!会話術』など。