昼職での就職が決まっていたが、「Aさんがいては生きていけない」
犯行を決意した伊藤被告は「マイコ」というXの偽垢を作り、Aさんと接触。一泊旅行から帰京した5月4日夕方に平塚駅前で会う約束を取り付ける。この時点でAさんとの決着方法については「Aさんが謝る」「刃物で脅す」「刺す」の3択で考えていたという。
パーカーの袖に事前に購入した果物ナイフを忍ばせた伊藤被告は、Aさんの姿を見かけると「会いたいと言っていたから会いに来ました」と発言。Aさんも驚いた様子を見せたというが、「1人できたの?」と返す。
防犯カメラの映像によると、2人が会ってからAさんが刺されるまでの間はわずか2分ほど。最後はAさんが「刺すなら刺せ」といったことで伊藤被告はAさんにナイフを2回突き立てた。犯行直後の警察の取り調べでは「1回目は手応えが弱かった」「ようやく傷つけられた」「こんなしょうもない奴刺したのかと思った」などと供述していたが、現在は覚えていないという。
実は伊藤被告は5月8日からBさんの紹介で昼職としてコールセンターで働くことが決まっていた。しかし、生活が安定するまで援交やパパ活は続けていく考えだったため、「口で言い合っても無理だし、Aさんが生きたままだと私が生きていけないという気持ちだった」とはっきり口にした。